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ポスト鳩山に本命視される副総理・財務相の菅直人は30日の記者会見で、自身の立場を守る上で絶妙なバランス感覚を示した。 民主党幹事長、小沢一郎と疎遠な国土交通相の前原誠司は、小沢の続投が夏の参院選に及ぼす影響に言及した。これに対し、菅は、続投を支持した首相、鳩山由紀夫の「判断に従う」と述べ、実力者の小沢を刺激しないよう努めた。 また、鳩山が「職を賭す」と言明した米軍普天間飛行場移設問題について「心配しているが、私の役目は経済、財政だ。そこに全力を集中することが今の私の立場だ」と強調した。 「菅さんは鳩山政権の命運がかかった問題で、自分に火の粉が降りかかるのを意識的に避けている」 菅に近い議員はこう証言する。菅自身は口癖のように「首相には4年間続けてほしい」と話すが、鳩山を立てているように振る舞いながら突き放し、虎視眈々(たんたん)と次を狙っているのだ。 4月22日、菅は米ワシントンのホワイトハウスを訪れた。国家経済会議委員長のサマーズと会談するためだったが、米国では、外国要人をここに招き入れることには特別の意味があるとされる。対照的に鳩山はいまだに足を踏み入れることができずにいる。 鳩山と菅は同じ63歳。もう一人のポスト鳩山の有力候補、国家戦略担当相の仙谷由人は64歳と一つ上だが、ほぼ同世代だ。その仙谷は5月3日、外遊先のベトナムで前原と合流する。 「本気で小沢と戦う気があるのか。一新会だけで45人いる。何も怖くない」 小沢を支持する党内グループ「一新会」の幹部は、4月27日の前原の誕生会が約50人の議員を集めたことに不快感を隠さなかった。 誕生会には菅が率いる「国のかたち研究会」、財務副大臣、野田佳彦を支持する「花斉会」メンバーも顔を出した。前原グループ「凌雲会」は主要メンバーが勢ぞろいし、気勢を上げた。 特に党内で注目されたのは、この会に10人以上の衆院1年生議員が参加していたことだ。 一方、小沢グループは(1)2〜4期生からなる一新会(2)新人中心の一新会倶楽部(約50人)(3)参院小沢系(約30人)(4)旧自由党系(約10人)−の4つの連合体だ。一つにしないのは小沢の「他グループから警戒されるのを避けたい」(周辺)との思惑からだ。 一新会と一新会倶楽部は3〜4月、3回にわたり都内で極秘の懇親会を開いた。一新会倶楽部に属していない新人も多数加わった。小沢はいずれの懇親会にも顔を出したという。 3月29日夜に東京・赤坂の中華料理店で催された懇親会では、小沢は3つのテーブルを自らビールをついで回り、笑顔をつくった。 「何かあったら、いつでも来てくれ」 東京第5検察審査会の起訴相当とする議決は、小沢の求心力を徐々に削いでいく。普天間問題の「5月決着」は絶望的で、鳩山と小沢の行く手にはともに暗雲が漂う。各グループは来るべき政局に備え、総勢143人に上る1年生議員の囲い込みを過熱させている。 4月の事業仕分け第2弾では、当選1回の衆参両院議員95人が「仕分け調査員」として手伝った。調査員を募集したのは、小沢と距離を置く「党七奉行」の一人、玄葉光一郎が会長を務める党地域主権・規制改革研究会だった。 これに国対委員長の山岡賢次をはじめ、小沢系議員が牛耳る国会対策委員会は警戒を強めた。ある国対副委員長はこうつぶやいた。 「ちょっと視察して追及するぐらいで何が仕分け人だ。常任委員会の出席が疎かになったら許さない」 山岡が昨秋の臨時国会から続けてきた新人議員対象の「講話」を4月で終了した。だが、国対副委員長が班長を務める班別組織(計10班)は残ったまま。結局、常任委員会を休み視察に行った新人はいなかったが、国対幹部は「委員会中に新人議員が仕分け作業をしていたのをオレは知っている」と明かす。監視の目は張り巡らされている。 党内では、鳩山による小沢解任に期待を寄せる声が少なくないが、一新会幹部は「小沢が辞めて鳩山が生き残るなんてことがあり得るのか」と牽制する。 別の幹部は八つ当たり気味にこうも言い放った。 「外形的に見たら鳩山の資金問題は脱税だ。何で小沢が起訴相当で、鳩山は不起訴相当なんだ」 ポスト鳩山をにらみ、内向きの権力闘争が熱を帯び始めた民主党。国民不在のドタバタ劇が繰り広げられる中、夏の参院選は刻々と近づいている。(敬称略) 【関連記事】 ・ 出来レースだった「郵政見直し」 40万の郵政票狙い ・ 「続投」民意と逆行 首相、小沢幹事長支持を表明 ・ 「民の声は天の声」 小沢氏「起訴相当」でも幹事長続投を表明 ・ 身に迫る「国民の軽蔑」 首相の言動「評価しない」が82・9% ・ 「裸の王様」次に座るのは… ポスト鳩山で顔色変えた首相 ・ 「高額療養費制度」は、もっと使いやすくなる? ・ <東京都>職員の25%新聞購読せず 活字離れで対策チーム(毎日新聞) ・ <築地市場移転>土壌汚染の除去実験に疑問 英科学誌が記事(毎日新聞) ・ <雑記帳>命名「もみじ」ゴマフアザラシの赤ちゃん(毎日新聞) ・ 検証 医療ツーリズム元年(4)先端医療を日本から世界に(医療介護CBニュース) ・ <結婚>スピードスケート「銀」の長島選手 09年春に(毎日新聞)
by roarjbfe7s
| 2010-05-06 09:51
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